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糸谷哲学

直感は経験の集積から成る分析


005.異才・異彩 世にはばかる(朝日新聞夕刊)

朝日新聞夕刊(2011年1月12日)の「 005.異才・異彩 世にはばかる」より

将棋界を席巻しつつある20代棋士の中でも、とびっきりの個性派だ。なにしろニックネームが”怪物君”。優等生の棋士が増えていると言われる中、規格外の才能、そして言動でも注目されている。

(中略)

しかし学業との両立では完全なる優等生だ。広島で進学校として知られる私立広島学院中学・高校で学んだ。高校在学中にプロ四段になった後、大阪大学文学部に現役合格も果たし、哲学を学んでいる。卒業論文は「ハイデッガー『存在と時間』における現存在と世界との関わり」がテーマ。この春に卒業した後は大学院に進む予定だ。「僕にとっては将棋と学問、2つやり続ける状態が平常なんです。二つのことをやっていないと、切り替えが上手くいかない。」豊かな才能が溢れ出す様子が、言葉ににじむ。
羽生名人は「睨まれたかどうかは、よく覚えてないんです」と笑った後、「でも彼のような独自路線というか個性は、棋士には絶対大事」と話す。博士号を持ったタイトルホルダーが誕生するなら、彼ではないか。(佐藤圭司)

【当サイト管理人のコメント】
このサイトを始めるためにいろいろな資料を当たった結果、私が出した答えは単純に「糸谷哲郎はIQが高い人間である」ということだった。

頭の回転が早すぎるが故に凡人からみると特異に見えてしまうエピソードの数々。しかし本人は至って真面目だし、心優しい青年であるから、自分自身でみえている世界とのギャップに驚き、傷つくことすらある。

日本ではこういうタイプの天才は生きにくいのではないかと思うが、安心出来るのが彼が住んでいるのがとびきりの天才かつ変人が集まる将棋界であり、もう片方の足を突っ込んでいる世界もそういう意味では安心できそうな哲学の世界だった。(大学教授になるための道、とかだとまた面倒くさそうではあるが)。

IQの高さを感じさせる人間で、数学的方面にそれが発揮されないというのは少し不思議な気もするが、記憶力方面においては優れているのだろう。

次回更新に続く

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