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糸谷哲学

直感は経験の集積から成る分析


006.新人王獲得後の週刊将棋の取材にて(その2)

新人王獲得後の週刊将棋(06年10月25日号)の取材にて(その2)

今回は、新人王獲得後の週刊将棋によるインタビューより抜粋。構成として三段落ぐらいに分かれているので、こちらでの取り上げ方もそのようにいきます。その2は決勝第二局と高校生活など、プライベートについて。

――決勝第二局は序盤の駆け引きがあって力戦居飛車になりました。力比べはドンと来いという感じでしょうか。
「力戦は歓迎ですね。力戦のほうが指していて面白いし、見ている方も面白いんじゃないかなと思って」

――2連勝で一気に決めましたね。
「3局目が東京で、改めて振り駒ですから、第2局で決めたかったんです。流れもおかしくなりますから。それにまた一日学校を休まなくてはいけなくなるので(苦笑)」

自ら選んだ厳しい道

――現在高校3年生ですね。大学進学を目指しているそうですが、受験勉強など学校と将棋の両立は大変ですか。
「大変なんでしょうけど、自分が選んだ道ですから厳しくてもしゃあないです」

――高勝率で対局がたくさんありますが、出席日数は大丈夫なんですか。
「大丈夫みたいです。このままのペースで勝ち続けたとしても留年はないそうです」

――対局の昼食休憩に学校の勉強をしていたというエピソードがありますね。
「翌日のテスト勉強をしていたんですが、やはりマナーの悪いことだと思ったのでやめました。相手の先生にも失礼ですし。それに移動の新幹線で勉強できますから」

――趣味は何ですか。
「読書と音楽です。好きな作家はカフカ。好きな音楽は洋楽、ロックですね。クイーンやピストルズです」

――好きな女優はいますか。
「テレビはニュースぐらいしか見ないので詳しくないですが、栗山千明さんには興味はあります。見た目ではなく、不気味さというか気配というか、雰囲気に興味がありますね。好きな女性のタイプですか? 頭の切れる回転の速い女性が好きです」


当サイト管理人の呟き

文武両道という言葉がある。学生時代にもクラスに或いは学年に一人ぐらいは頭も良くて、スポーツ万能、というタイプの生徒がいた。将棋と学問というと、どちらも「文」ではあるが、将棋を武芸として考えれば、この糸谷哲郎の生き方もまた文武両道を極めるもののように思う。

私のような凡人からしてみれば、こういう2つ以上の道を進むのは大変であろう、という風に考えてしまうわけだが、その2つが、分け難い最初から自分の生き方として備わっている人間にとってみると、至極当然なことなのかもしれない。

好きな音楽について語っているが、師匠の森信雄プロだったか、その奥様のブログにおいて、糸谷哲郎プロがiPODをプレゼントし、その際にいれておいてくれた曲が確か、クイーンやピストルズだったはず。(こういうプレゼントをするところにも糸谷哲郎の優しさが表れている)。

好きな女性に関する質問への回答が如何にも、こういう文系の純朴な青年らしい回答で微笑ましい。好きな女性のタイプとして上げている、頭の切れる回転の速い女性が好き、というのも、何ともいえない味わい。

森信雄門下の面々は割と女性の尻に敷かれるというか、女性に主導権を取ってもらっても問題がないというか、その在り方に心地良さを感じそうというか、ようするに山崎隆之プロと糸谷哲郎プロは早く結婚して、恐らくは少し姐さんぐらいの女房をもらうのがいいのではないか、と感じさせる部分がある。

棋士も個性があって人それぞれとは思うが、森信雄門下は全般的に結婚してそれがマイナスになるような印象の棋士が少ない…という私の勝手な印象があるが、どうだろうか?

私が勝手に考える糸谷哲郎の理想の彼女・奥さんというのは。アカデミーな方面で知り合うというのが一番王道な気がする。ただし哲学方面にどういう女性がいるのか、そもそも母数としてどのぐらいいるのか?は分からないが、欧州人とか、あるいは欧米在住の日本人とと海外開催の学会で出会うとか、海外の普及活動で出会う…というのが妄想ちっくで美しい気がする。

案外結婚は早そうなタイプ。対する豊島将之プロは、お見合いがいいと思う。

「新人王獲得後の週刊将棋の取材にて(その3)」に続く…(次回更新にて)

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