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糸谷哲学

直感は経験の集積から成る分析


糸谷哲郎、順位戦C級2組の戦績

四段への昇段の記のコメントは「前回(最終節前で次点2回)で決まっていたようなものなので、昇段に特に感じることはありませんでした。6級時代の2年は長く、三段リーグは1期目の途中まで厳しかったです。これからは魅せる将棋を指す事の出来る棋士になりたいです。目標は谷川九段です。」だった。


年度 勝ち 負け 勝率
在籍クラス・主な活躍
2006 31 11 0.738 C2(6-4)、第37期新人王戦優勝
2007 23 15 0.605 C2(6-4)、竜王戦5組昇級
2008 31 11 0.738 C2(7-3)、竜王戦5組優勝、五段昇段
2009 35 16 0.686 C2(6-4)、第59期NHK杯準優勝
2010 17 10 0.630 C2(9-1)、第60期NHK杯準優勝、棋王戦挑決Tベスト8

※2010年度の成績は2011年4月1日時点。4月1日時点のプロ入り後の通算成績は214戦148勝66敗(0.6916)。

プロデビューした2006年度の順位戦全局の私の個人的感想「プレイバック糸谷哲郎 第65期C級2組順位戦の全局。」をよかったらご参照下さい。ちなみにこの当時、その評判の一端を担っていた「対振り飛車糸谷流右玉」を順位戦で3つ用いて1-2という結果に終わっている。戦型的特徴として順位戦向きではないということだろう。

順位戦C2クラスでの足踏みが気になるところではあるが、他の新鋭と比べて劣るものではなく、C2全体のレベルがここ数期に渡って上がり続けている中で、時間を使うスタイルにシフトチェンジせずに(或いは出来ずにいる状態でも)コンスタントに勝ち越している点に注目したい。

2010年度は順位戦においても確り時間を使い、用いる作戦における危なっかしさは残るものの、魅力の一つでもある粘りで勝ち星を重ねている。7戦目で山形の天才阿部健治郎四段に土をつけられたが残りの相手関係や競争相手の順位・相手関係から、これまでの力を発揮できれば昇級する可能性は高いと思われる。今期は残りの対局が順位戦に集中しているので是非結果を残してほしいところだ。(2011年1月1日)

結果、9-1の良い成績で昇級となった。(2011年4月1日)


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