糸谷哲郎、2014年度(14/4-15/3)の成績 ～若手台頭時代の幕開け～
39戦30勝9敗。先手15-5、後手14-4。
竜王戦ドリームを実現した１４年度は成績も素晴らしかったです。この年度活躍できた最大の理由は一手損角換わり。既にこの時期でこの作戦を用いる人は少なく、それで勝てる人はもっとすくなかった印象がありますが、竜王戦トーナメントを始めとして格上や一流どころを幻惑？させました。今でもやはり糸谷将棋といえば一手損角換わり、という印象があります。
順位戦は8-2の好成績をあげますが、頭ハネで昇級ならず。８－２が上に二人居たので運が悪かったでしょうか。しかしこの期に９－１で上がった稲葉陽さんは昨年度名人挑戦を決めているわけで、順位戦というのは本当に継続的な地道な活躍が重要なのだなと考えさせられます。
とはいえ、タイトル獲得という素晴らしい結果を残した年度でした。そして今思えば、これが若手棋士がタイトルを獲得していく流れの始まりでした。