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糸谷哲学

直感は経験の集積から成る分析


2018年度の糸谷哲郎の戦いぶりについて

2014年度に7割台を記録して以降、15・16・17と三年連続で5割台の勝率が続いていましたが18年も20勝17敗と.541に終わりました。

ただこれは順位戦で順調に昇級した結果、対戦相手が強くなっているのも理由で、どの棋士にもある、起こるべくして起きている事象ではあります(逆に相手が強くなっても延々7割以上勝っていた羽生さんのような人の凄さがよく分かりますね…)。

今期17敗のうち取りこぼしと言えそうなのは1・2つぐらいでしょうか。中盤のワカレで既にダメそうだった将棋と終盤で逆転された将棋を記憶しています。

その他の負けについては広瀬・渡辺という現状最も強い二人に1-2、0-3という結果。あとは正統派というか対極にありそうな三浦さん、郷田さんにも2つ負けてますね。

年上の格調高いタイプには負けていますが、同年代の豊島・天彦という正統派っぽいところは糸谷さんと相性が悪いというか勝負勝負と迫られてうっちゃられる、という将棋が目立ちます。

糸谷さんだけがもつ将棋観と勝負術と豪腕の組み合わせが魅力ですね。後手番で独自の作戦を用い、それが炸裂しているのも興味深いところですが、最近では先手番でも角換わりの独特な作戦を用いています(あまり功を奏してないように見えるんですが…)。

順位戦では羽生さんを破り、下手すると挑戦者争いになりそうでしたが、対三浦戦だったか郷田戦で、細い攻めで逆転されてしまったのが痛かった(どちらも…だったかもしれない)。

後は王将戦のプレーオフ進出が目立つ戦績ですが、ここで当たった渡辺さんには完敗だった気がします。最近渡辺さんの目が慣れてきたのか、糸谷さんの勝負術に騙されなくなってきた、という印象がありますねw

来期のA級は深浦・阿久津アウトの渡辺・木村インということで相性的にはそのどちらとも良くない印象があるので、正念場になるかもしれません。

私は来期も引き続き糸谷さんを応援したいと思います。なぜなら今回の名人戦、どちらが勝っても天彦or豊島ということで糸谷さんを精神的に?苦手にしている二人なので十分勝ち負けだと思いますので。

竜王と名人の両方をとったことのある棋士はそうそういないので来期は6割以上+名人戦挑戦+その他タイトルで挑決以上…の3つを是非目指して頑張って欲しいです!



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